ツボ療法

2013年9月11日 | コラム

経穴(ツボ)療法は長い歴史と治療実績に基づいた療法で、治療効果や麻酔効果などがあるのは紛れもない事実です。

1. 止痛効果(鍼麻酔)

tsubo

麻酔の目的は、痛みを止めたり、和らげたりすることですが、この痛みと言う感覚がどうして起こるのかと言うと実はこの原因が近代医学でもよく分かっていません。
痛みを和らげ、あるいは取り除くために人間は様々な方法を発見してきました。麻酔史上、最も古い歴史のあるのはケシです。
ケシ汁を乾燥させて破片が作られ、 19世紀にはモルヒネが抽出されました。中国でも麻酔薬の記録は相当に古く、漢の時代に名と言われた華陀(かだ)が、胃腸の手術に用いたといわれています。 現代医学の麻酔とは、大半が薬物麻酔です。薬物麻酔は、神経を麻痺させてその働きを妨げることで効果を発揮します。ところが、鍼麻酔は、薬物麻酔とは180度異なる性格を持った方法です。鍼麻酔は、ツボを使うことで痛みを脊髄で修正し、痛みの伴う刺激を痛みのない刺激に転化させるのだと考えられています。
脊髄で処理できない痛みは脳幹・視床大脳皮質で最終的に調節されます。
大脳皮質は思考・言語・情緒などを調節する機能を持っていますから、別の強い刺激があったり、他のことを考えたりすることで痛みは軽減されます。
逆に痛みに恐怖感を抱いてした場合には、痛みが倍増されるのです。
つまり、鍼麻酔と薬物麻酔の根本的な違いは薬物麻酔が神経を人工的に眠らせてしまうのに対し、鍼麻酔は神経が活発に働いている状態(起きている状態)で効果が伝わるところにあります。また刺激の方法を考える場合、鍼や低周波などが適切なものと他の刺激の方が効果的なものとがあります。
例えば、支援による筋肉痛なのは、温灸などによって熱を加えると、痛みが軽減されます。これは、痛みが温度調節機能と密接な関係があり、温度など刺激の方法によって痛みの度合いが異なることを表しています。だから、刺激の手段を変えることが大切です。このように経験を重視した東洋医学による麻酔などは、体に無理を与えず、自然に痛みを取ることを可能にする方法として高く評価されています。

2.内臓機能の調節

内臓

体の表面にあるツボを刺激して、内臓の病気を治療することもできます。胃の痛みなどはその典型です。ツボ刺激が痛みを抑制するだけでなく、自律神経も含め、内分泌機能などを調整する働きを持っているからです。ツボ刺激療法で内臓や内分泌の機能がどう反応するのかを、説明しておきましょう。
内臓に変化があると、それが体の表面に、しこりや痛みとして現れてきます。胆石などの場合の肩のこりや痛みがこれです。これを「内臓体壁反射」とか「ヘッド氏帯」と呼んでいます。内臓に異常が起きると、内臓からの異常刺激がおきます。この刺激は、自律神経統に含まれる交感神経や副交感神経を媒介にして、脊髄に伝えられ、ここから体の表面に反射、投影されると言われています。また、相撲はこの体壁反射と深い関係があるとされています。このツボを通じて経絡を逆にたどって行けば、その刺激は内臓に伝わるのです。刺激の強弱などによって、伝導の程度は異なりますが、経穴が内臓と深い関係にあることが西洋医学的に証明されるようになったわけです。
このツボと内臓機能の関連性は、皮膚電気抵抗値、皮膚温度差測定値、皮膚電位測定値、 x線などの科学的手法や血液・尿などの理化学的的検査法などによって、客観的に把握できています。また、ツボに刺激を加えても、その人の内臓の状態によって作用の出方が異なることも知られています。例えば、医療健康な人の足三里というツボに刺激を加えても、脳中枢はあまり関与しませんが、胃の病気のある人に加えれば、内臓調節機能が働くのです。
次にツボと自律神経の関係について考えてみましょう。自律神経は交感神経と副交感神経の相反する作用を持つ神経系に分かれています。ツボに刺激を与えると、その内臓と関係のある交感神経と副交感神経に伝達され、影響が現れます。交感神経や副交感神経は、体の状態によって、内臓の機能を抑制したり、昻掦させたりする働きを持っています。
消化機能が衰えていれば活発にし、胃液などの分泌が多すぎれば、これを抑制するのです。
ツボに刺激を加えると、内臓の機能を調節する働きを持ったこれらの神経系がまず調節されます。もし、交感神経が活発で、副交感神経が低調な状態であれば、脳中枢の調整作業を受けて、交感神経は抑制され、副交感神経が低調な状態であれば、脳中枢の調整作用を受けて、交感神経は抑制され、副交感神経は反対に昻掦(こうよう)します。
このことは、都合による刺激が交感神経・副交感神経などの自律神経系に直接作用するのではなく、経絡などを通じて脳中枢に伝わり、その失調状態を回復させるのだという推定をさせることになるのです。
自律神経は知覚神経などと異なり、刺激に対し反応しやすい性質を持っていますから、ツボ刺激による治療の効果も現れやすいのです。

3.免疫効果

免疫力

各種の細菌やウイルスに鍼灸が効果的であると言う事を知っているでしょうか。性病に効果のある療法や打膿灸など細菌に対する療法が、古くからあるのです。抗生物質のない時代には、細菌性の病気は社会を恐怖のどん底に陥れることさえありました。
現在免疫学的研究は鍼灸医学の大きな課題となっていますが、その先鞕をつけたのは原志兎太郎(九州大学教授)で、灸による血液成分の変化を研究したのです。
灸による施療後の白血球とリンパ球の増減がどう変化して、効果を表していくかを科学的に解明したものです。これ以外、鍼灸を免疫学的に追求しようとする人たちが、多く出てきたのです。また、まだ研究段階ですが、こういう研究は、医学の世界に大きな波紋を投げかけるものと期待されています。


ここにあげた1から3までが、経穴・経絡を中心にした鍼灸医学の効果のすべてではありませんが、現在での研究段階の1部だと考えてください。
ツボ療法の効果は、大半の病気に通じています。もちろん、西洋医学によるものが最適の場合もありますし、東洋医学による方が良いこともあります。
自律神経などの失調が原因の病気は、ツボ刺激のほうがよいでしょうし手術をしなければならない病気は、西洋医学が秀れています。
東洋医学の得意な分野と西洋医学の秀れた分野とを十分に知り、それを使い分けることが大切なのです。
このような見地からも東洋医学と西洋医学の融合は今後の課題なのです。

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京都整体 あだち整体院(京都市西京区桂)の院長 安達 護

京都整体 あだち整体院(京都市西京区桂)の副院長 安達 一美

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