扁鵲(へんじゃく)の六不治(ろくふち)
2013年8月29日 | コラム、
六不治(ろくふち)とは古代中国の半ば伝説的な名医である*扁鵲(へんじゃく)によって唱えられた。扁鵲は次のような患者の病気は治せないと断言した。
扁鵲(へんじゃく)という人物
古代中国、とくに漢以前の中国における、半ば伝説的な名医で(今から2500年位前)の医師(針灸師)
六不治(ろくふち)
第一の不治
驕恣(きょうし:おごりがひどく、欲ばりであること)で、物事の道理わきまえない人。
第二の不治
財(お金など)をけちって身(健康)を軽んじる人。
第三の不治
衣食住を適切にしない、できない状態の人。
第四の不治
陰陽ともに病み、内臓の気が乱れきった人。
第五の不治
身体が衰弱しきって、薬を服用できない人。
第六の不治
巫(おがみやさん)を信じて医を信じない人。
扁鵲の六不治の病といわれ、宗教と医学の分離をといたものとして、後世しばしば引用されるところとなった。患者に対する警告を含むものともいえる。