椎間板ヘルニアの疑い
2013年11月9日 | コラム、
脱出型(だっしゅつがた)のヘルニアと膨隆型(ぼうりゅうがた)のヘルニアです。
ここではヘルニアに疑いがある場合にどんな検査をすると明確な答えが出るかあるいは検査をするべきかをテーマに考えられる検査法を紹介したいと思います。
ヘルニアの検査
ヘルニアを疑われる場合、ヘルニアであるという裏づけを調べる必要があります。どこがどんなふうに異常になっているかですが、明確にする上で有効な対策が立てられます。
下記はヘルニアの検査するための検査法を紹介しておきます。
X線検査
椎間板ヘルニアそのものはX線に写らないが、脊椎の骨性変化を見るのに有用である。
MRI
椎間板ヘルニアの診断には、極めて有用である。利点は、侵襲性が無く、容易に画像上でヘルニア形態を把握できること。欠点は、CTに比べ、空間的分解能に劣ることがあること、激痛を伴う場合、安静が困難な為、MRI撮影自体が困難なことなどが挙げられる。
ミエログラフィー
造影剤を硬膜内に注入し、その形状で神経の圧迫の程度を見る方法。MRIが普及したことと、注射や薬剤投与が必要なため、侵襲的検査なので、行われる頻度は減少したが、手術を考慮するような例では必要なことも多い。
ディスコグラフィー
ミエログラフィーに加えて、侵襲性が高い(痛いのである)ことから行われることは少なくなった。ヘルニアの責任高位の診断、外側型椎間板ヘルニアの診断に有効なことがある。
CT検査
ミエログラフィーやディスコグラフィーに合わせて、撮影することが多い。ヘルニアの骨性成分を見るために、あえて単純CTを撮影して、比較することもある。
総合
当院は深いヘルニアの方やもしかしてと思う方には整形外科の方に行って頂いています。(それがお客様のためになるからです。)整形外科でレントゲンを撮ってもらい、異常なしと帰って来られる方もおられますが痛みや痺れがきつくある場合、レントゲンだけでは上記に示した通り、骨の変性などは分かりますがヘルニアの形態までは分からないのでMRIまで撮ることをお勧めしています。
当院の経験上、MRIを撮ると十中八九、椎間板ヘルニアと診断されておられます。
異常な痛みやしつこい痛みは絶対、何かあると考えます。